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任意整理を考える目安とは…?
~クレジットカードの借金がいくらあったら任意整理したほうがいい…?

債務整理を説明する司法書士-任意整理を考える目安とは…?借金がいくらからすべき?

「任意整理は借金がいくらあったらするべき…?」

「私は任意整理したほうがいいの…?」

任意整理とは、将来利息をカットして、5年ぐらいの期間で完済できるように月々の返済額を組みなおす手続きです。

※将来利息とは、将来にわたって支払う利息のこと。利息付きでお金を返したり、手数料付きでショッピングの支払いをしている場合には、完済するまで将来にわたって、利息や手数料を支払わなければなりません。つまり、任意整理をするとこの利息や手数料がカットされるわけです。

まず、任意整理は借金がどのくらいの金額かに関わらず、行うことができます。

「100万円以上借金があれば任意整理できる」

「300万円借金があったら任意整理しなければいけない」

なんてことはありません。

10万円でも50万円でも100万円でも300万円でも、任意整理はできます。

任意整理に金額の制限はないわけです。
任意整理を検討する基準は、『毎月の支払いが苦しい』とその人が感じているかどうか。

返済の苦しさにはそれぞれ個人差があるので、例をとって説明しましょう。

例えば、35歳で300万円の借金があったとしても、独身で手取り月収が50万円なら余裕を持って返済できそうですが、4人家族で手取り月収が25万円だと苦しいでしょう。

このように、毎月の支払いが苦しいと思うかそうでないかは、生活環境によって一人一人違います。
同じ金額の借金を抱えていても、ある人は余裕があるし、ある人は余裕がない。
そのため、金額で任意整理をするかしないかは判断できないのです。

この他、任意整理を考える目安としては、支払いが遅れていたりする場合や支払いが遅れて裁判所に訴えられてしまった場合は、すぐに任意整理を考えましょう。

それでは、任意整理を検討するいくつかの目安をお伝え致します。

任意整理を考えたほうがよい目安とは…?

クレジットカードの支払いが自転車操業になっている

返済に苦しむサラリーマン-任意整理を考える目安とは…?借金がいくらからすべき?

カードの支払日に支払いができないから、別の消費者金融やクレジット会社、銀行のカードローンから新しく借りて返済をする…これを自転車操業と言います。

また、お給料が入るとクレジットカードの返済で全て消えてしまう…そしてお金がないからまたお金を借りたり、生活費をクレジットカードのショッピング機能で補う…そしてまた次のお給料もクレジットカードの返済で全て消えてしまう…これも自転車操業です。

自転車操業は借金の返済がうまくいっているわけではなく、古い借金を新しい借金で立て替えているだけの泥沼状態です。首の皮一枚でつながっている綱渡りの状態なのに、毎月毎月利息だけを支払って一向に借金は減少せずに、むしろ、借金は増えるという最悪の状態です。

利息の支払いというのは実に高額です。300万円で年利15%の場合でも、年間に発生する利息や買い物の手数料は45万円。1か月あたり約4万円にものぼるわけです。クレジットカードを使わず、お給料から現金だけで返済に充てられる金額が4万円しかないとしたら…それ以外の返済はすべてクレジットカードでまわせているだけで、「返済」という行為にはなっていないわけです。

クレジットカード会社は利息を支払ってもらえれば儲かるので、止めはしません。
それが、「限度額を上げました」「新しいクレジットカードどうですか?」となるわけです。

クレジットカードの借金に悩んでいる方はこちら

クレジットの借金を数年先に完済できるイメージや計画がない

サラリーマンとカレンダー-任意整理を考える目安とは…?借金がいくらからすべき?

任意整理では、ほとんどのケースが5年程度で完済できるように返済計画を立てていきますので、現在の返済計画がそれを超える期間であれば、任意整理の検討の余地があります。

例えば、200万円の借金があり、これを6年かけて返済していくとします。年利が18%だとすると、月々の返済額は約4万6千円となります。4万6000円×72か月(6年)=331万2000円。もともと借りたお金は200万円なので、131万2000円もの利息を支払っていくわけです。

ところが、任意整理では利息がカットされるので、この131万2000円の支払いがなくなります

そして、任意整理で毎月4万6000円を支払っていったとすると、44ヵ月(3年8か月)で完済となります。任意整理をしなければ、72か月(6年)の支払い。
任意整理をした場合には、自分で支払いを続けてよりも、実に28か月(2年4か月)も支払いをしないで良い時間が生まれるわけです。

先の例もあくまで200万円を借りて、これ以上借りなかった場合の例です。

実際には6年で一度も借りないということはまれなので、途中でお金を借りればその返済期間は6年を超えていきますし、借りて返してを繰り返せばいつ返済が終わるのか分からなくなるのも当然。

つまり、このような場合では自分の返済力以上のお金を借りてしまっているので、返済の目途が見えなくなってしまっているわけです。

クレジットの借金が手取り年収の30%以上になっている

給与明細-任意整理を考える目安とは…?借金がいくらからすべき?

人間が生活をしていくためには、最低限、絶対にかかる費用があります。いわゆる「生活費」です。

生活費には家賃、食費、光熱費、携帯代などがありますが、収入から差し引いた金額が返済に充てられる金額です。とはいっても、医療費や交際費、子供がいる方であれば教育費などの金額もあるので、これもそれぞれのライフスタイルに応じて生活費以外の必要経費となるわけです。

日本の平均年収は400万円前後なので、ボーナスを除けば、一般的な月の給料は手取り25万円~30万円ほど。この手取り収入から家賃などの生活費を差し引いた金額が余剰分となり、その余剰分は一般的な給料や生活スタイルであればおよそ30%くらいです。

家族がいる方であれば、給料が手取り25万円の場合には20%の5万円ほど、手取り30万円の場合には30%の10万円ほどがカードの返済に充てられる金額のギリギリぐらいでしょう。
独身の場合(一人暮らし)には、1.5倍ぐらいまでがぎりぎりの金額といったところなので、手取り25万円で30%の7万5000円ほど、手取り30万円では10万円~12万円ほどが返済額のギリギリでしょう。

これを超えて支払いをしているような場合には、任意整理を検討する時期かもしれません。

また、平成22年に貸金業法が改正された際に総量規制というものが始まりました。総量規制では、「カード会社が顧客にキャッシングの貸付けができるのは年収の1/3まで」と定められました。

つまり、この総量規制の主旨から考えても、年収の1/3以上の借金を抱えることは危険であるということが分かります。

借金が増えるのでクレジットカードが使えなくてもいいと思う

クレジットカードをはさみで切る-任意整理を考える目安とは…?借金がいくらからすべき?

任意整理のデメリットは、ブラックリストに載るという一点になります。

ブラックリストとは、正式に言うと、お金の信用を管理する信用情報機関というところに、事故情報記録がされることです。事故情報として記録されてしまうと、5年~7年ほどはクレジットカードを利用することができなくなります。また、自動車のローンや住宅ローンの融資を受けることができなくなります。

つまり、〝ブラックリスト〟=信用情報への事故情報記録=後払いのものが全て禁止(クレジットカードの使用やローンを組むこと)ということです。

任意整理を始めとする債務整理を行うと、利息カットなどのメリットを手に入れられる代わりにブラックリストのデメリットを背負わなければいけないというわけです。

「もうクレジットカードを利用する気はない」

「借金が増えるだけなのでクレジットカードを使えないようにしたい」

こういった気持ちの場合には、ブラックリストもデメリットにならないでしょう。
ブラックリストになることが気にならないのであれば、任意整理に踏み切るタイミングです。

任意整理を考える目安とは…?借金がいくらからすべき?目安のまとめ

まとめ-任意整理を考える目安とは…?借金がいくらからすべき?

任意整理を考えたほうがよい目安について一通りまとめてみました。

重要なポイントをおさらいしてみましょう

「借金が○○万円だから任意整理をしなければいけない」という金額の目安はありません。

あくまで、個人個人の生活状況によって任意整理を行う目安というのは違います。

親の介護をしている人、子供が病気がちな人、持病を持っていて医療費がかかる人、子供が4人いる人などなど、様々な状況で人間は生活しているので、金額だけでは目安は作れないのです。

★自転車操業になってしまっている
・給料のほとんどがクレジットカードの支払いで消えている。
・カードの返済を他のカードで借りて行っている。

★現状の支払いに遅れが出ている
・クレジットカードで借りられる金額に限界が出ている。
・リボ払いが高額になってしまって払えなくなっている。

★3年~5年で完済できる目途が全くない
・完済のゴールが全く見えない。
・3年~5年で返済を終わらすとして1年で支払う金額を用意できない。

★クレジットカードの借金が年収の1/3を超えている
・独身か既婚かにもよるが、既婚者であれば危険信号
・貸金業法では、年収の1/3以上の貸出しを禁止するので一つの目安になっている。

このような場合には、危険信号ですので、任意整理を検討してみましょう。

ただし、任意整理をするとブラックリストになるので、ブラックリストになるデメリットを受け入れる必要はあります。借金が既に多い場合は、受け入れるしかないのが現実です…。

また、任意整理ができるうちはまだいいですが、さらに借金が増えて任意整理もできないなんてことにならないように、自分の借金が返済できるのか?返済できないかを計画しましょう。

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債務整理もいいことばかりではなくデメリットもあります。そのデメリットを解説していきましょう。

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